日本橋室町の新たな顔
日本橋室町は東京メトロ銀座線の「三越前駅」を中心に広がるエリアです。
駅名にもある三越百貨店の本店を始め、三井グループが手掛けるコレド室町の系列4店舗、マンダリンオリエンタルホテルなどいくつもの大型施設が集まっています。
その一方では長く商売を続ける老舗の店舗も数多く、お隣の日本橋駅周辺以上に日本橋の伝統を感じやすい地域でもあります。
例年夏には日本橋地域全体が金魚のモチーフに統一した大イベントを展開し「金魚といえば日本橋」と言われる程に認知されていますが、その象徴的存在とも言えるのが日本橋室町にある金魚ばかりの施設・アートアクアリウムです。
元々アートアクアリウムは夏の期間限定のイベントとして2011年から日本橋室町で開催されていたのですが、2020年からは常設施設となりました。
オープニング時には上戸彩さんが広報大使を努めたことでも話題になりました。
名前もアートアクアリム美術館(ART AQUARIUM MUSEUM)と代わり、日本橋室町地区の新たな顔として再出発しています。
幻想の金魚空間
アートアクアリウム美術館は「金魚」にフォーカスした美術館です。
”アート”アクアリウムとある様に、ただ金魚を集めている訳では無く、幻想的でどこまでも美しい空間に無数の金魚が泳ぐ「竜宮城」の様な空間が広がります。
非日常的で美しい空間に何度も息を飲むことになると思います。
展示を手掛けるのは『アートアクアリウム』という分野を発案・確立したアートアクアリウム アーティストの木村 英智さんです。
木村さんが手掛けるアートアクアリウムは、2020年7月迄に1,000万人の有料入場者を動員するほどの人気を誇っており、現在も大阪や福岡など各地を巡回展の形で回っています。
水戯庵
木村さんは同じ日本橋室町地区にある劇場型レストラン＆ラウンジ「水戯庵」も手掛けています。
水戯庵は能舞台を抱えて伝統の文化と現代を繋ぐ素敵な空間で多様な舞台を楽しむ一方で一流処の食事を味合うこともできる場所です。
実はアートアクアリウム美術館の館内にもこの水戯庵を再現したお食事処が作られています。
圧倒される展示
アートアクアリウム美術館を訪ねたのは夏休みの時期で、例年大変な人気で行列ができたり入場制限が掛かるほどの施設なのですが、新型コロナウィルスの影響もあり人は余り多くありません。
空間もゆったりしているので全く密になる不安も無く館内を回ることができました。
最初のエリア「水端」に足を踏みれてから後はただひらすら美しい世界に圧倒されるばかりです。
さまざまな形で金魚が展示されており、本当に芸術的な空間です。
巨大な金魚鉢に無数の金魚が優雅に泳いでいるとそれだけで圧倒されてしまいますね。
写真撮影もOK！
大きな水槽ばかりでは無く、小さな金魚鉢にも粋をこらした趣向が散りばめられていてはっとさせられます。
なみなみと水を張った水槽を金魚が泳ぐ姿はとてもきれいでいつまでも見ていられます。
フロア毎に照明も展示も大きく変化するので飽きること無く見て回ることができます。
館内は殆どのエリアが写真OK(フラッシュは不可)で美しい写真をたくさん撮れるのも嬉しいですね。
2階には前述した水戯庵ラウンジもあり、下のフロアを上から見ることもできます。
ラウンジでは金魚をモチーフにした金魚あんみつや金魚すくいのわらび餅などのオリジナルフードも楽しめます。
2階出口の手前には物販エリアがあり、可愛いオリジナルグッズを購入することができます。
ぬいぐるみが特に可愛いのでお子様連れの方はおねだり注意です。
コロナが収まったら
アートアクアリウム美術館は10:00〜19:00まで、最終受付時間は18:30となっています(2021.08.25.現在)。
入場料金は2,300円(税込)ですが、大人1名に付き小人2名まで入場できます。
別に音声案内を600円で借りることができます。
コロナが収束したら行列必死の美術館です。
落ち着いたら早めに行くのも良いかも知れませんよ。
公式HPから事前予約ができるので予めチケットを取っておくのが得策です。
ちょっと日常を離れて、美しい夢の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
information
■施設名称 アートアクアリウム・ミュージアム
■施設住所 中央区日本橋本町1丁目3番9号
■アクセス 東京メトロ「三越前」駅徒歩3分
■入館料 2,300円(税込)
■営業時間 11:00～19:00
■公式ＨＰ https://artaquarium.jp/
コメント